まちぶせ

石川ひとみが昭和56年(1981年)に歌ってヒットさせた曲です。曲名からすると、ある女性が男性を待ち伏せしているように勘違いしてしまいますが、内容はまったく違います。

落ち着いたメロディのの曲で、ものかげから好きな男の子をじっと見ているような内気そうな女の子が、いつかはわたしのほうを振り向かせるという強い気持ちを歌っています。こんなかわいい子に告白されたらすぐに振り向いてしまいそうだと思ったものです。

石川ひとみは、当初はグラビア・アイドル(という呼び方があったかどうか定かではありませんが)として人気を集め、水着姿で明るくはしゃぎ回る姿が印象的でした。わたしも歌は二の次のように評価していました。その明るい笑顔とかわいらしい声とは合わないのではないかと思えそうな曲でしたが、そのギャップがむしろ内気そうでかつ強い芯を持つ女の子という歌のイメージにぴったりはまっていたのかもしれません。

石川ひとみの歌声は甲高い声で、まだあどけなさが残っているようなかわいらしい声でしたが、そのわりに今のアイドルと違って音程がきちんととれ、特に高い音がかなりきれいに出る、歌唱力のある歌手だったと思います。

ただのアイドルには惜しいし、声質から実力派として売り出すわけにも行かず、路線がむずかしかったのではないかと勝手に推測します。「レッツゴーヤング」で司会を務めて活躍したものの歌手としてはその後鳴かず飛ばずだったようです。そんなことでわたしの中では忘れ去られた芸能人になっていましたが、平成になって「母と子のテレビタイム」に出てきたときには、びっくりするとともにうれしくなりました。

実はこの歌は荒井由実(今は松任谷由実)が作曲して三木聖子という歌手が昭和51年(1976年)に歌った曲をカバーしたものだったそうです。曲のよさというよりも、石川ひとみ個人の魅力で売れたような歌でした。それにしても、松任谷由実の歌とは思えないような歌詞だと思っているのはわたしだけでしょうか。

https://www.youtube.com/watch?v=og3-Z3ysjfc

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